その861話。西海岸から。
BETTY WILLIS - Take Your Heart /Someday You'll Need My Love (Rendezvous 190)
彼女の魅力に最初に出会ったのは山口康憲氏にMojo盤の音源を聴かせて頂いてからだ。氏は"SOUL OFF Vol.7"にもそのレヴューを書いておられるので参考にされると良い。そのパワフルなヴォーカルを知って以来、私の中ではまだ見ぬWanted Lady Soulになってしまったのだ。このRendezvous盤については彼女の初期の作品と思われ、Mojo盤のような熟女にはなり切っていない。しかし、パワフルでダイナミックな魅力は既に芽を出しており、また若い初々しさもほのかに香るといった別の一面が魅力と感じられる。BARBARA BROWNに最初に出会った時の衝撃に似たものを彼女にも感じた。














その862話。デトロイトから。
GLORIA TAYLOR - You got To Pay The Price /Loving You (King Soul 968)
Ric-Ticで自らのシングルもあるAL KENTのペンによる曲。でもこの曲、誰かがカバーしてましたよね!?こちらがカバーか!?有名な曲でしたっけ?いや、お恥ずかしい。。。モータウン辺りに感じますが、いつもながら思い出せません。デトロイトの硬質なバック、バネの効いたリズムに乗って、線は細いが中々良いノリを見せるGLORIA。彼女にはピッタリとハマるノーザン・ナンバーです。裏も悪くないですが、曲がちょっと難解。
その863話。NYから。
CONSTELLATIONS - I Can't Turn You Loose /Special Love (Sonday 700)
今日、レコードの整理をしていて、ん!?これどんなんだったかな?と聴き漁っておりました。で、このグループのこのタイトル、ライティングにオーティスの名を見つけたものの、聴いてもピンと来ない。。。それで、NAOYAさんのお助けをお借りした次第です。ファンク調に大胆にアレンジされたこの曲、既にオーティスの面影も残っていませんね。まぁ、こういうのも「有りっちゃ有りか。。。」、しかし、オーティス・コレクターのNAOYAさんもこんなゲテモノまでは欲しがらないでしょう!?さて、裏は割りとオーソドクスなハーモニーを見せるグループ・ミディアム。しかし、挙げておいて何だが、もう一つインパクトに欠けるのよねぇ、このグループ。
その864話。デトロイトから。
WILLIE HATCHER - Who's Got A Woman Like Mine /Head Over Heels (King 6360)
デトロイトをベースとするWILLIEだが、表の曲のオリジナルがExcelloから出されているので、南部との関係も気になるところです。どうでしたっけ!?さて、そのExcello盤の表がピュアなバラードだっただけに印象も薄かったが、どうして、どうして、このジャンプも良い。tkさんのHPで復習したら、Mix違いとのことでしたが、なるほどバックの勢いが良く、曲全体にエネルギーが漲っているように感じる。WILLIE HATCHER、やっぱりグレート・シンガーと実感!!裏もジャンプで、表ほどの曲じゃないが、その勢いは持続する。
その865話。南部から。
SOUL SHOUTING TOMMY - To Be Loved By You /I'm The Man (Anla 109)
先日、"Hot Soul News"にて前振りをしたAnlaレーベルより。間違っても二流の域は出てませんので、バックのチープさとか、シンガーの力量の事を問われると何も言えませんので悪しからず。しかし、こんな場末のド・マイナーなシンガー、またそれを抱えていたレーベルがあったからこそ、サザン・ソウルの底辺を支えていたとも言え、何とも涙ぐましい。目イッパイ背伸びした芸名と言いネ!それを踏まえた上で聴くと、マイナーならではのサザン・ソウル・マナーに乗っ取った懸命のシンギングもまた味と感じて頂けるだろう。裏はJ.B.スタイルのファンキー・ナンバー。
こんなの誰も見向きもしないだろうと思っていましたが、いやいや"SOUND OFF"のSさん、Vol.4でちゃんとフォローされてました。
その866話。NYから。
THE END PRODUCT - Sunday Dreaming /To Halves To Make A Whole (Paramonunt 0131)
久々に70'Sコーラス・グループで行きます。その昔、グループ好きな友人が「結構良いよ」と言っていたのを思い出す。NYのBERT KEYESのプロデュース及びアレンジにより制作された曲で、やはりフィリーの影響を感じるコーラス・ワーク。偶にはこういうのも良いが、今の私の心を鷲掴みにするにはもう一つ要素が足りない。こんな事書くとグループ・ファンから石が飛んで来そう。。。結構良いだけどね。
その867話。南部から。
BILL BRANDON - Tag,Tag /The Streets Got My Lady (Piedmont 78)
SAM DEES - Tag,Tag,Tag /Your Love Is Like A Boomerang (Kent 4041)UK
BILL BRANDONの新境地的傑作、「Tag,Tag」。皆さん、何らかの形で耳にされている事でしょう。Moonsongの後半から既に芽の出始めたモダン・サウンドに対応した新生BILL、ここでひとまず開花と言った感じにも取れる。この辺りはディープ・ファンにとって賛否の分かれるところで、これは踏絵的な作品かも知れません。録音技術の進歩もあるのかも知れないが、BILLのヴォーカルの味わい深さはここへ来て、頂点へ達したんじゃないかとさえ思える。

そして、作者SAM DEES本人によるバージョン、こちらは正規リリース、されてませんよね!?驚きなのはBILLと聴き比べても見劣りしてない。特にこの手の作品では水を得た魚。何でリリースしなかったのか!?
その868話。南部から。
PERCY WIGGINS - Look What I've Done /That's Loving You (A-Bet 9434)
SPENCER WIGGINSと兄弟というのは周知の事実だと思いますが、その人気は日本では薄く、RCA等で録音されたノーザン・タイプの曲をイギリス人が追っ駆けているというイメージが強いです。しかし、ツボにハマった時の彼はサザン・シンガーとして素晴らしく、最もツボにハマったのがこのA-Bet盤だと思います。この憂いあるバラードは聴く者に安堵感を与えてくれ、実に沁みる。癒し系ディープ・ソウルの最高峰だと思います。しかし、これも同レーベルのJOHNNY TRUITT同様、1st、2ndの2つのイシュー・ラベルが存在するようで、残念ながら私のは2ndイシューです。
その869話。ワシントンD.C.から。
EDDIE FLOYD - Never Get Enough Of Your Love /Baby Bye (Safice 334)
デトロイトからワシントンD.C.に活動拠点を移し、CHESTER SIMMONS、AL BELLそしてこのEDDIEの3人で旗揚げしたのがこのSaficeレーベルというのは周知の事実かと思います。で、Saficeでのデビュー・シングルとなったのが、当お皿。心機一転、期待に胸膨らませて、スタートしたであろうこのオーナー兼シンガーとしてのEDDIE。デトロイト時代に得たすべてを、そして新しく切り開こうとするグルーヴを歌に乗せて、ほとばしる魂をここに感じます。
その870話。NYから。
TONY FOX & THE COMMUNION - One Hell Of A Child /Love Power (Mercury 73188)
先日、tkさんにお尋ねしたお皿です。tkさんの感想は必ずしも素晴らしいというものでもありませんでしたが、まぁ、そこは好みというような仰り方もされていたように思います。鈴木さんも"SOUL CITY U.S.A."で取り上げられていますが、その表現通り、ゴスペルチックなシンギング + 女性コーラス。個人的にはこのノリの良さを買いたいです。ここは細かい事は抜きにしてこの一時を兎に角、このグルーヴ感に酔いしれたい。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送