BILL CODAY - A Man Can't Be A Man /I Don't Want To Play This Game (Epic 8-50167)
もう数年前に入手したし、ここでも1度くらいは取り上げていると思いますが、久々に聴きたくなりました。他のEpicと同様、DJは容易にあってもレギュラーは圧倒的に少ない。そして、その殆どが素晴らしいと来ているから本当に厄介ですね。それ故にファイトも沸きますが。。。初めて聴いた時、60年代のBILLとイメージがえらく違うなぁと思いましたが、70年代だからこそ、作りえた最高のディープ・ソウルだと思います。
#081・・・from Arabama
JOHN THOMAS - Lonely Man /Who Could Ever Love You (Veep 1272)
これ1枚だけと思われる孤高のディープ・シンガー。これを知ったのはかなり昔の「今週の7インチ」。まず表のバラードが素晴らしい。サザン・ソウルに影響されたNYディープで、アレンジでは60年代のBERT
DeCOTEAUXの仕事の足跡が伺えます。裏もバラードでこれは聞き覚えのある曲。誰がオリジナルかは定かでないが、個人的にはFREDDY
SCOTTのLPで慣れ親しんだ曲。
PS: 77氏から情報を頂き、JOHN THOMASは同レーベルでもう一枚レコードがあるそうです。
>IT SURE IS GROOVY / COME SEE ME (VEEP 1282)
内容もマズマズのジャンプ・ナンバーとの事です。
#082・・・from NY
THE UPPER HAND - Little Tear/Real Appeal (Epic 5-10100)
先日、話題の上がったTHE UPPER HAND。FameのTommy Strand & The Upper
Handとの関連性はそちらを持ってないので分からない。情報を寄せて頂けると有難いです。さて、シャガレ声のリードにDoo-Wop風コーラス。一見ミス・マッチかと思えますが、これがこれが妙にハマるディープ・ナンバー。しかし、このお皿には(Living
Legend 107)というオリジナルが別に存在します。恐らくこちらは買取りによるメジャー・リリースと思われますが、これだけディープにグリグリ攻めてくれりゃ、もう白でも黒でもこの際いいやという気にさせてくれます。
PS: L氏から情報を頂き、聴いた感じではTommy Strand & The Upper Handのリードと非常に声質が似ており同一グループの可能性が高いとの事です。そのレコードはFameから2枚リリースされているようなので、南部のグループという線が考えられます。
#083・・・from Unknown Place
THE NOBODY'S - Thinkin' About It /This May Be The Last Time (Samar 119)
某ディーラーのCooke Feelのコメントに釣られて買いましたが、これが大正解。グループ名、曲タイトルからしてソウル臭がプンプン漂ってました。大辞典によれば、作品は66年のこれ1枚のみ。プロデュースはCLYDE
OTIS、アレンジはCHRIS TOWNS。表はコメント通り、クック・マナーのディープ・バラード。殆どリードの一人舞台ですが、このリードが中々良い。裏はゴスペリッシュなミディアムで、う〜ん、このグループ、かなりの硬派ですな。
#084・・・from NY
DEWEY EDWARDS - Come On Over To My Place /I Let A Good Thing Go By (Cameo
364)
クック系で続きます。Cameoは58年〜68年頃まで存在したアーリー・フィリー期の老舗レーベルです。そのディスコ・グラフィのリストの全貌は"R&B
INDIES"で確認出来ますが、このDEWEY
EDWARDSもワン&オンリーのシンガーのようです。ラベル上で確認出来るのは60年の作品。しかし、クック・スタイルだと全然古さを感じない。60年代中期、いや70年代においてもこの手の作品は後を絶たない。改めてクックの偉大さを思い知らされるようです。
#085・・・from Philadelphia
FRED BRIDGES - It Must Be Love/Baby Don't You Weep (Versatile 111)
Boo、ShockでのBROTHER OF
SOULのメンバーと言った方が通りが良いね。でもBROTHER OF
SOULはデトロイトを拠点に活動していたハズなのにNY!?と疑問を持たれた方は中々のソウル・ファン。言い方を変えると深みにズッポリとハマってます。FREDはNYで録音した後、一時音楽業界から足を洗い、デトロイトでラインの仕事に従事していた所、RICHARD
KNIGHTと知り合い、曲を書いたり歌ったりする仕事に帰り咲いた訳です。67年、BROTHER OF
SOULとして3人組で、歌い出すまでにはまだまだストーリーはあるが、それはまたの機会に。さて、これは初期アーリー・ソウル・バラードの傑作と言って良い味わい深い作品だと思う。尚、既にUKでは価格高騰中です。
#086・・・from NY
SANDRA WRIGHT - Lovin' You, Lovin' Me /Please Don't Say Goodbye (Truth
3220)
先日、話題に上がったSANDRA
WRIGHT。このTruthというレーベルもDJは殆どがSame
Flipで厄介です。SANDRAの2枚も意外とレアですよ(えっへん!)。アラバマのBroadway Sound Studioで76年に録られたこの作品はBILL
CODAYのEpicとほぼ同じバック陣と見て良いでしょう。表のしっとりしたバラードも良いが、DJでは聴けない裏のミディアムの方が更に出来が良い。強烈ではないが、心の隙間にスゥ〜と入って来る感じ。
#087・・・from Arabama
SAM DEES - Can You Be A One Man Woman /Put You Back I Your Place (Chess
2109)
P-VineのChess系サザン・ソウル・オムニバスで聴けるからいいやと思い、長い間後回しにしていましたが、この程入手してひっくり返りました。LPではあまりピンと来てませんでしたが、シングルはやっぱりスゴイ!ストレートに胸にグサッと突き刺さった。表は新生面も見え隠れするSAMとしては端境期とも言えそうな60年代と70年代が混在したようなバラード。この後の彼の進んでいった新境地を予感させる秀作です。裏は彼の中のディープ・サイドが炸裂したストロング・ジャンプ。
#088・・・from Atlanta
THE RAYONS - Baby Be Good /You Confuse Me Baby (Forte 105/106)
RAYONSといえばHi録音のDecca盤の出来が良く、マイ・フェバリット・レデイ・ソウルの1枚ですが、こちらはそれ以前の作品と思われますが、Hi録音ではありません。このレーベルの他のアーティストといえばTONY
ASHLEYのHi録音も有名ですが、メンフィスとの繋がりも興味深いところです。さてRAYONSですが、GLORIES等この時代の他の女性グループがそうだった様にまだノーザン・ナンバーで市場の受け入れを模索していた時期だったのでしょう。荒削りながら芯のある彼女等の持ち味は既に見て取れます。
序に。。。
THE RAYONS - Do You Love Me /I'm Giving, Baby (Decca 732521)
一瞬であるにせよ、彼女等の「Do You Love
Me」はクワイエット・エレガンス・バージョンをも超えた。。。と思える出来です。
PS: N氏から情報を頂き、Forteはカンザス・シティのレーベルである事が判明しました。
#089・・・from NY
GENE
WILLIAMS -
Don't Let Your Love Fade Away
/Do It Good (Forte
3563)
昨日のNAOYAさんの情報でForteは「アメリカのヘソ」に位置するカンザス・シテイのレーベルと判明しました。こちらもオーナー兼MARVA
WHITNEYの夫、そして曲作り〜プロデュースまでこなすELLIS
TAYLORの手による作品なので、RAYONSと同レーベルと見て良いでしょう。音の感じから推測すると70年代の作品と思われますが、GENE
WILLIAMSについてはこれ1枚しか知りません。哀愁のビート・バラード。メジャーな作品とは較べるべくもありませんが、ディープな良い味を持ってます。裏はJB風のファンキー・ナンバーで、ちょっと一本調子。曲もちょっと彼には合わないな。
PS: NK氏から情報を頂き、他に"(FORTE 1111) DON'T LET YOUR LOVE FADE
AWAY / WHATEVER YOU DOIT GOO"という作品があるようです。
#090・・・from Kansas City