CODY BLACK - Sweet Love/What Goes Round (Renissance 0002)
今、NAOYAさんの"DISK GUIDE"で確認したが、コンプリート迄あと5枚ある。この先はどれもが、キツいイバラの道。さて、これは最後の7インチ作品となった自己レーベルでの2枚目。1枚目は「ソウル・千夜一夜」781話にて取り上げたが、音作りはほぼ同路線。78年という時代背景からすると、危ぶまれる悪い影響は受けておらず、下手な小細工のない作りが好感触。彼にしては珍しくスロー・バラードで、噛み締めるようにしっかりと歌われた後期の好作品と思う。フォローするDoo
Wop風コーラスも悪くない。裏は若干、曲の魅力に欠ける。
#061・・・from Detroit
WILSON WILLIAMS - Groovy Feelin' /Take Me The Way I Am (abc 12398)
WILSON WILLIAMSはこの時代の前のヴァージニアからの録音を「ソウル・千夜一夜」にて1枚出したが、この時代はLPが出ていて、これも当然LPカット。そのLPは唐に処分してしまい、今更買うのも面倒なので、出来れば一曲入魂、一発必殺がシングルで聴きたい。これがそうかどうかは分かりませんが、スムーズな70'Sサウンドに乗る、60'Sディープ資質を引き摺ったシンガーという、こちら側の期待する色は特に裏の曲で出ている。プロデュサーにGEORGE
McGREGORの名が見えるので、これはデトロイト録音ですね。
#062・・・from Detroit
BETTY LaVETTE - Thank You For Loving Me/You Made A Beliver Out Of Me (Epic
8-50143)
なるほど、こちらもプロデュースはGEORGE McGREGOR(有名どころではTIMMY WIILISね!)、デトロイトですな。BETTYちゃんのEpicでの2枚はどちらも素晴らしく、甲乙つけ難いがこの曲をWILSON
WILLIAMSにも歌わせていたのですねぇ。私も恥ずかしながら気付きませんでした。70年代Epicはディープ・ソウルの完成形と以前、ここでも書いたが、このサウンド、やはり素晴らしいね。しかも、新しい方向へ背伸びさせずにアーティストの本来の持ち味を損なう事なく録られているのが嬉しい。
#063・・・from Detroit
JEANY REYNOLDS - Please Don't Set Me Free /Down On Me (Mainstream 718)
JEANY REYNOLDS、JENNIE REYNOLDS、JEANNIE
REYNOLDS、微妙にスペルが違いますがすべて同じです。CasablancaでのLP2枚を手に入れ、そしてそのNot
On、更にChess、Washington、People(SHIRLEY
JEAN名義)で完結したと思っていましたが、まだこのMainstream盤がありました。他にあったら教えてください。レデイ・ソウルとしては個人的思い入れの強い彼女の最後に手にした1枚も内容的には裏切られる事なく、出来はまずまず良い。最高は!?と問われるとWashington盤に落ち着きますが、ここでは彼女のファンキーな味を感じてもらえれば良い。
#064・・・from Detroit
THE DEMON & JUNE CONQUEST - The Only Way To Correct A Mistake /In My
Dreams (Jet Set 1008)
JIMMY
ARMSTRONGの出ているレーベルから男女のデュオ。JUNE CONQUESTはCURTIS
MAYFIELDのレーベルからシングルを出していたレデイ・ソウルだと思うが、このDEMONというのは何者だろう!?絡み合いのデュオ・スタイルではなく、2人一緒に歌うというスタイルに若干の不満は残るが、この男性も結構良い声してる。曲調もディープ・ソウル風でかなりイケてます。作品はこれ1枚だけと思われるが、男性の正体を知りたい。
PS: Nさんより追加情報を頂き、The Damonとは、QuinvyのDemon Brothersとの事だそうです。
#065・・・from Washington D.C.
MASTERPICE - We're Gonna Make It/Love Affair (YPSI 1001)
後にNORMAN WHITEFIELDの厄介になるグループのデビュー盤だと思うが、マイナー感は拭えない。まぁそこが味と言えば味なんですが。。いきなりファルセット・リードが出て来て、終始これだと疲れるなと思ったところにテナー〜バリトンも出て来て一安心。この2人が絡み合い展開としてはかなり良いね。曲もムードがあって悪くない。裏は女性がリードをとっていて、色合いも違うが、やはり出来としては表だな。
#066・・・from Detroit
LEE SAIN - Baby Don't Leave Me/I can't Fight It (Broach 16724)
他にも安定感のある作品を残してくれているLEE
SAINですが、この盤の表はちょっとバックが戴けない。ちょっと大袈裟な飾りが多すぎてソウルっぽさが損なわれている。
LEE自身のヴォーカルは悪くないけどね。それならば裏のミディアムを取り上げよう。ノーザン・タイプのダンサーですが、実に良いノリ、疾走感のある曲展開の中、スイスイと泳ぐようなシンギングに快感を憶える。
#067・・・from Chicago
WINDY CITY - I Still Love You/Let Me Ride (Kelli-arts 4501)
シカゴの実力派グループ、WINDY CITYのこれは片面がNot
On。強烈なリードがいる訳ではないが、甘さに流され過ぎず、凄くムードがあって良いな〜。CARL DAVISとOTIS
LEAVILLのプロデュースによる80年の作品だが、70年代を継承した非常にオーソドクスな作り。シカゴ・ソウルにおける70年代グループ・ソウルの到達点とも言えそうな完成度の高さを感じます。実はワシ、今日誕生日なんだよねぇ。。誰も祝ってくれないから、この曲の横にケーキが置いてあるのを仮想して聴いてます。
#068・・・from Chicago
THE MEDITATION SINGERS - A Change Is Gonna Come/Getting High On The Lord
(Paula 356)
女性ゴスペル・グループによるクック・ナンバー。MEDITATION SINGERSはデトロイトで結成された歴史あるグループらしいのですが、この時代はメンバーにローラ・リーがいる。メンバーは3人構成で、リードは代わる代わるとられているが、ちょっとカスレ気味の深い声質の人がそうなんでしょうね!?
録音は70年代のJewel録音らしい。尚、70年代初頭であれば、自社のスタジオで録音されていると思いますが、70年代中期にはスタジオを売却してしまい、シカゴでの録音や持込に頼っていたらしいので、これが南部録音なのかハッキリした確証はありません。
#069・・・from Shreveport La.
BONNIE FLOYD AND THE UNTOUCHABLES - Ain't No Getting Out (Spider) /Mister
Big Stuff (Bennett 925)
先日、NAOYAさんがBig Yellow盤というのを紹介してくれて、俄然興味の対象となったシンガー。大辞典を参照すると、このBennettがデビューとなり、Clown、そして先のBig
Yellowの3枚だけが彼の作品となっている。さて、このBennett盤、先日聴かせて頂いたBig
Yellow盤を上回るような出来では残念ながらないが、それでも無視するような内容でもない。両面ミディアム〜アップで、ちょっとファンキー風味も塗されていて、所々でシャウトもカマしているし、よく聴けば中々良い。最近知ったばかりなので、他の2枚はまぁゆっくり探して行こう。
#070・・・from Unknown Place