THE SWEET INSPIRATIONS - I've Been Loving You Too Long /That's How Strong
My Love Is(Atlantic 2436)
黄金の2曲のカバー。こんなの知られてない南部のグループのシングルだと言ったら大騒ぎなんだけどなぁ。。。SWEET
INSPIRATIONSだから、騒がれませんが作品としてはやはり抜群のカバーと言えます。バックも一級品なら彼女らのヴォーカルも一級品。裏は歌部分の構成の仕方が良くない。やはりユニゾンで歌わずにリードを立てた方が良かった。しかし、このキレのあるバックを聴くだけでも価値あり。ゾクゾクします。
#041・・・from Memphis
JARVIS JACKSON - Louise /Ole John Amos (Musicor 1124)
JARVIS JACKSONと言えばSimsの「Something I Ain't Never Had」がディープ・ファンにはよく知られていると思います。またブルーアイドですが、ChantのJERRY
WOODARDのカバーも出来が良い事も同様に知られていますよね。こちらのMusicor盤はラベル上のメモ書きを信用すれば、66年の正月明けに録られたと言う事で、Sim盤と年代的に重なりますが、恐らくSims入社直前のレコーディングと思われます。この盤は大辞典にはフォローされていませんので、推測立てて書いています。さて、内容は両面まだアーリーの域を出てない感があり、R&B風ですが、シャガレたJARVISの歌が次に来るソウルの到来を充分に感じさせてくれます。
#042・・・from Nashville
FRANCINE CARR - I'll Always Be In Love With You/Papa's New Bag Ain't Nothing
But Hag (Youngstown 604)
Memphisのマイナーなこのレーベルも恐らく専用のスタジオ迄は持てず、しばしGoldwax録音がされてます。ファンとしては非常に嬉しいく、またどれもがレアなので、コレクションにファイトを沸かせる。NAOYAさんが年末に貼り付けしていたので、憶えておられるでしょう!?聴けばすぐに分かる、あのCLARENCE
NELSONのアタックの強い独特のフレーズが飛び出します。シンガーについては恐らくこれ1枚きりの録音しかないと思われますが、Goldwaxのバックに上手く乗った秀作と言えそうです。
#043・・・from Memphis
JACKEY BEAVERS - Someone /La La La (Sound Plus 2104)
JACKEYといえば派手目なFunkもお得意としているが、じっくり歌われたものを聴くとやはり、中々良い歌手だなと思う。このバラードなどもかなり味わい深いと思う。Sound
Stage 7〜Sound Plus迄は南部録音の作品ですが、これはNashvilleではなく、Fame録音。実際、裏にはFame
Studioのクレジットもあり、バックはMuscle Shoals Horn & Fame Gang。またアーティスト名もJACKEY BEAVERS
& FAME GANGとなっている。皆さん、Fame特集で勉強した第3楽隊って事ですね。裏もタイトでカッコイイ。
#044・・・from Alabama
CARL HOLMES & THE COMMANDERS - Telegram/My Lonely Sad Eyes (Verve 10510)
CARL
HOLMES率いるこのグループもしばしば、リード・シンガーを代えては良い作品を残している。ディープ・ファンに代表的な。。。と言えばLARRY
CLINTON(ソウル・千夜一夜772話、憶えておられるだろうか!?)辺りかな。ここでのリードはまた別の人ですが、誰なのかは不明です。しかし、このシンガーもリキむとかなりディープな味わいで、中々魅力的です。バックのコーラスはDoo-Wop臭を漂わすバラードですが、この落ち着いた曲調にディープなリードと古めかしいコーラスのコントラストが何故かマッチするナイス・ワンです。
#045・・・from Philadelphia
O.V. WRIGHT - That's How Strong My Love Is /There Goes My Used To Be(Goldwax
106)
with The
Keys
Goldwax話題に導かれて、今日はコレしかないという感じがしました。O.V.のデビュー作。彼ほどの歌手ですからもっとあっても良さそうなものですが、このレーベルにはこれ1枚しかありません。何処かで読んだのですが、この素晴らしい作品群とは裏腹に在籍していたアーティストは殆ど金にならないほど冷遇されていたとの事。そんな理由でO.V.も嫌気がさしたのかも知れませんね。尚、クランチからのデータではCLARENCE
NELSON (gtr), ISAAC HAYS (pno or org), BOBBY STEWART (b)、ホーンはLYRICSと同じだそうです。
#046・・・from Menphis
D.D. JAMES - Why Do Lovers Lie /Rome Wasn't Built In A Day (SOULTRACK 1600)
レコード針が一回りした瞬間から分かるクック系。Atlantaのマイナーから出された事以外は何も分からないマイナー・シンガーです。THE
R&B
INDIESには別のアーティストの1枚が掲載されていました。実はコレ、風待ちさんとこで先日知った1枚。裏もクック・スタイルで歌ってますが、これはJOHNIE
TAYLORがSarで歌っていたRome(ローマは1日にして成らず)のカバーです。この曲、JOHNIE自身もクック・スタイルで歌ってましたもんね。
#047・・・from Atlanta
CHUCK McLEAN - Let Me Hear It from You /My Lover's Vow (Back Beat 602)
これもワン&オンリーと思われるシンガーですが、かなりの実力派で歌も上手い。表のミディアム、裏のアップと両面で表現される自在なヴォーカル・コントロール、ノリの良さ、そして、ちょっぴりブルージィなバックの良さも受けて緊迫感のある仕上がりとなりました。大辞典にはこれ1枚しか載ってないが、本当にこれだけだろうか!?と思わせる。今年貼り付けたシンガーの中でもかなり上位にランク・インすると思います。wサイダー!!
#048・・・from Texas
PRINCE JEFFRIES - So Good /The Ape (Old Town 1157)
聞き慣れない名前ですが、これはDONALD HEIGHTの変名によるお皿。契約問題の絡みでこうなったのでしょう。彼もクック・フォロワーの1人です。ここでの「So
Good」も多分にクックを意識した1曲。まだまだアーリーな香りを残していますが、そこはDONALD、「イェ〜イ」と一発目が聴こえただけで私などはイッちゃいます。裏はクック的な色合いこそありませんが、ディープ・シンガーDONALD
HEIGHTの色は良い意味でクッキリと既に出ています。
#049・・・from NY
HIGH HAWKINS - Catch A Place /You Got My love (GEC 1003)
tk印の保障付きお皿。ChicagoのGECと言えば、グループ・ファンにはHEAVEN &
EARTHの1stやNEXT MOVEMENTのLPが出ている事で知られていると思いますが、こんな70'S
Deepな作品もあった。tkさんに教えてもらうまで知りませんでした。P-VineのコンピCDに収録されているらしいけどね。77年とは思えない時代錯誤なオーソドクス・ミディアム、故にディープ・ファン好み。。。更に裏はtkさん評する通り、O.V.の70年代後期に通ずる黒さを潜めている。
#050・・・from Chicago